日本に新しい公害が生まれています。その名は香害・・・

6月大手せっけんメーカーのシャボン玉石っけんが、朝日新聞と毎日新聞の朝刊に柔軟剤や洗剤の人工的な香料の多量な使用により発生する匂いを「香害」として掲載しました。
また、1月の日本経済新聞にも「スメハラ」という言葉が生まれたことに触れたコラムが掲載されていました。どんなことに対しても「ハラスメント」というワードで表現される世の中の事に触れていたように記憶しています。

「ニオイ」という空気中を目見えず自由に飛び交うものにも「ハラスメント」という言葉が生まれてしまうんだなと個人的には少々寂しい気持ちを持ちながら読んだように思います。
8月、中芸の小、中学校の家庭科部会の先生方から、教室が柔軟剤や洗剤の人工的な香りで気分が悪くなるので、家庭科の衣生活と住生活の授業の中で子供達に香害について話したいので、人工的な香りでなく天然精油について学びたいとご依頼頂き、6名の先生方にレッスンさせて頂きました。

「ニオイ」は、人によって同じニオイでも「良し悪し」が分かれます。芳香分子をキャッチする遺伝子情報が人それぞれ違うためです。よって様々な人が行きかう場所での柔軟剤のニオイは「良し」と感じる人もいれば「苦手」と感じる人に分かれます。まして教室などの「密封された空間」では、苦手な香りは不快になると思います。

アロマテラピーで使用するエッセンシャルオイルは天然100%の植物性の香りです。そのため香りの持続性全体としては弱く、物足りなく思う方もいますが、他者に影響を及ぼすことは比較的少ないものですが、つけた瞬間は十分に香りますので、他人への配慮は必要です。

どんな香りを選び、どのように使うかで、公害にならずに、生活に豊かな彩りを与えてくれる香りと付き合い方などのレッスンもさせていただいております。衣類に香りが欲しい方は、体にも地球にも優しい「手作りアロマ柔軟剤」のレッスンもしておりますので、ご興味のある方はご連絡下さいませ。
香害につては、こちらをご覧下さい